昨日よりも今日、愛しいものが増えていく。
目まぐるしい変化と確立する自我を目の前に、ただついていくだけでいっぱいいっぱいの日々。
やることが減っては増えて、できることが増える度に活動範囲が広がっていく。
表情は豊かになり、愛しさは増していく。
人間だったのだなと、当たり前のことを思う。
抱っこすら躊躇われるほどふにゃふにゃでこわれそうな存在は、歩きたくて一所懸命頑張っている。
やりたいことが出来ないもどかしさを一緒に経験して、頑張る姿をただ応援するしかないもどかしさを知る。
ああ、なんて愛しいのだろう。
それなのになんで私はしんどいのだろう。
どうしようもないことはこの世にたくさん存在するのだなと身をもって知るのは辛いことで。
でも、日々は進み止まることは許されず。
それが救いになることもあって。
またひとつ強くなる。
尊いものを護るため、どうにかこうにか生きていく。
私もまた、尊いものに生かされていく。