もうじゅうぶんだよ。
ずっと犠牲になった子供たちは大人になり親になった。
親になってわかったことがある。
私たちは所有物として扱われ、人間として大切にされることなくここまで来た。
正しく愛されなかった子供だった。
愛して欲しかっただけの子供は、愛してくれる人を見つけて欠けてるところを補い合いながら生きている。
そして、お互いを見ながら自分の欠けてるところを見つけてはこれはダメなことなんだと確認しながら修正して生きてきて。
愛される子供になって欲しかった。
子どもは、なんの条件もなく愛されるべきだとあなたに伝えたかった。
でも、上手くいかなかった。
私たちが全力で伝える。
愛してるよ、存在してることが十分価値あることだから人は頑張ることが出来るんだよ。
あなたがいるだけで頑張れる人がいるんだと。
頑張ったんだ。
本当はわかってる。
でも上手くいって欲しかった、我慢が報われて欲しかった。
あなたがこのことを責めたくなった時は、存分に責めてくれるといい。
これは私達が決めたことで、それがいいのかは君にしか分からないことだから君が決めて欲しい。
そんなことも受け止められないような覚悟で君を迎えた訳じゃない。
ただ、私だけは知っておきたいし覚えておくから。
頑張った。
本当に頑張ったんだよ