私のお腹に乗ってるのは、やたら綺麗な目をした甘えん坊。
つい先日、新しい家族を迎えまして。
あったかくてまだちっちゃい、日に日にみるみる大きくなる時期の可愛い子です。
誰かが捨てて、縁を繋いでもらって今私たちのお家を我が物顔でうろついて。
私達もまだ数ヶ月しかいないこの家で、誰よりも寛ぎ走り回る女の子。
気まぐれだし寂しがり屋だけど、ひとり遊びも上手なとても賢いうちの子。
少し弱ってると傍によって来てくれるけど、撫でなさいよと要求はしっかりしてくるちゃっかりさん。
私が幸せに出来るのだろうか、出来てるのだろうかと不安になる。
不謹慎かつ自分達の経済力的な話になるけれど、保険も自分たちで入らなければと思うとドキドキする。
この子の命は今私達にかかっていると思うと、心臓が止まりそうになる。
決めたのは私だ。
この命を、存在を誰よりも大切にしたいと思ったから家族になろうと思った。
私の心臓が止まったら、楽になるのは私だけでこの子は困ってしまう。
まだ来たばっかりなのに、いっぱい教わって。
壊れないように潰さないように、健康ですくすくとと理想を押し付けそうになって踏みとどまることの繰り返し。
勝手に心配してオロオロして、調子を崩して。
私が出来ることなど本当に少ししかなくて、でもその少しを全力でやりたい。
共に生きるならば、せめて幸せに。
そのためには私と幸せでなくてはならなくて。
息をするお人形さん、私も頑張るから貴女もずっと健康で長生きしてね。