そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

弱いから

私は、強いわけじゃなかった。

少しずつ、感覚が昔に戻っていくのが分かる。
記憶がふとした瞬間に戻ってきて、ぱっと目の前に現れては掻き乱していく。
ゆっくり、確実に自分が変わっていく。

傷付くのが、怖い。
傷付けるのも、怖い。
何のために極力人と関わらないよう生きてきたのか思い出して、後悔と恐怖が今更ながらに襲ってくる。

人の目が変わる瞬間を、利用価値がないと好きではなくなったからと手を離されるのが嫌で。
それなら最初から手を繋がなければいいと、そう思ったのにどうして私は人を信じてしまったんだろうか。
何度でも立ち上がる強さなんて無かったから、せめて弱味を作るのを避けたかったのに。

結局私は逃げてただけで。
真正面から私を愛し大切にしたいと、雨羅だから選んだと無償の愛を他人に注ごうとする彼をまだ心から信じることが出来ないのだ。
美しく真っ直ぐな心が私には眩しく愛おしく、心から拒否することなど出来るわけもない。

とりあえず、自分の現状と気持ちを把握して出来る限り彼に伝えること。
自分の気持ちを誤魔化さないこと、私を理解して大切にしてくれる人がこの世にいること。
最初から全部諦めることをやめること。

誰かと一緒に生きるというのは、めんどくさいことの方が大きいけれど。
私の人生を肯定して一緒に歩こうと言って貰えるというのは、本当にほんとうに幸せなこと。
強くても弱くてもいいなんて、誰でも言ってくれる訳じゃないって知ってるから。

私は弱いから、誰かに頼らないと生きていけないんだといつになったら分かるのだろう。