私の世界は
音が溢れてる。
この和音が堪らない、ここで外す音がいい。
ここの音分かんないな、和音難しくて取れないどんな風に作ってるんだろうどんな意図かな。
私にも分かるかな、何調べよう。
あ、この曲あれだ!
ここの和音がたまんないんだよなぁ、キメるところがこの空白が余韻が最高だ。
わたしも、やりたい。
そのカッコイイの私が出来るようになりたい、私が弾いたらもっと上手くやる伝わるようにできる。
私の方がそれの良さが分かってる、もっとここはこうしてああしてここはこうやって。
ああ、私がやりたい!!
我が強いです。
目立ちたがり屋の派手好きなので。
自分が表舞台向きだと思う所以でもあります。
思ってる音が分からない、表現出来ないとイライラするしずっとモヤモヤし続ける。
私の視界には、ずっとその旋律が入ったまま。
分からないと頭の中のどこかでずっと答えを探しつづけて、突然あ!と言って弾き出す。
勿論調子の善し悪しはあって、精度が低いと使い物にならないし高過ぎると間違いにも気付きやすくなってハードルが上がってしまう。
80点じゃ満足出来なくて、自分にイライラするのでモチベーションがだだ下がり。
そんなこと今まで無かったのに、ピークが高ければ高いほど少しでも下がると腹が立つ。
今指先を怪我してしまってピアノから強制的に離されていて、いつもよりずっとずっと弾きたい。
本当に、ピアノの為だけに生きてきたのだと痛感しては嬉しくて堪らない。
やっぱり、ピアノの神様は私を愛していたし私もピアノを愛しているのだと確信する。
楽譜が入ってこなくなった時は、見放されたのではと絶望した。
時間をかければ大丈夫だと分かって、そしてここまでまた帰ってきた。
私の音楽を愛す最高のパートナーを引連れて。
見える世界、このままずっとずっと綺麗なままである為に。