そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

目が合った

だから、君はそこにいるのか。

きっかけは、どうでもいいことから始まって。
そのことが、頭のなかでぐるぐる回ってどうしたいのかどうしたら止まるのか私はどうしたいのかどうして欲しいのか。
分からないまま、ずっと深く沈んで。

趣味も駄目、勉強も駄目。
頭には何も入ってこないけれどイライラは止まらないし何かをしたいって言う気持ちもある。
私は何をしたいの?

普段は絶対に読まない、1回読んでからは好きなシーンをたまに見るぐらいで避けてる有名な音楽漫画があるんですけど。
今私のお気に入りのアプリで全話解放してて。
普段だったら絶対に読まないのに、ミッションとかもあるしとか言い訳して読み始めた。

やっぱりイライラする。
私立の音大のリアルが羨ましい。
何故才能も努力もしこそこで楽器が続けられる?

私が喉から血が出るほど欲しかったもの。

皆、ある程度のお金と親の理解があって。
分かってる、私が諦めればよかった。
私程度の才能と努力を持ちながら、お金も親の理解もある人なんてこの世界には沢山いてそれでも生き残るには運がいるような世界で。

でも、私でも頑張れば行けるかもしれない。
才能は無くても、努力は出来る。
やれば出来ることを、今は出来るのにやらないの?

え?私?
じっと無表情で見つめる私は、問うてくる。
本気で言ってる?

私は、できることは全てやったよ。
貴女は?
貴女に出来ないと言った奴らと同じように、本当に出来ないと思うようなつまらない人間になるつもりなの?

私は、出来たのに。

あ、そうか。
君はやったのか。
絶対落ちるとか、お前の演奏に価値は無いと烙印を捺したあいつらに俺のおかげだと言わせることが出来たのか。

なら、私も?

初めて目が合った。
無表情なのに、怖くない。
私を責めてなんかない、私を信じてるだけ。

世界で、あの時たった1人私を信じてくれた人。

出来ないことなんてひとつも無いよ。
私は、貴女にバトンを渡せたと信じてる。
だからあなたにも出来る。

真っ直ぐな瞳と目が合った。

私は、私は。