死ねぬのならば、生きなくてはいけないのだから。
私は、自分で死ねるタイミングに甘い言葉に誘われて嬉しくてそちらに流れた。
それは、私の意思であり決意でもあって。
私が背負うべき人生を他人の言葉に委ねた私が責任を持たなければならないことなのは百も承知です。
それでも、しんどいときはしんどい。
こんな思いをしてまで生きる価値が、意味があるのか私には自信がない。
私の背にはいつだって誰かが載せた期待とか不安という名前の荷物があって、それを無責任に下ろすことの出来ない自分の愚直さに悲しみより呆れが勝つような人間だから。
けれど。
いや、だからこそ私は生きねばならないのだ。
あの日決めたのは私で、責任を取ると決めたのも私なのだから私は自分の人生を明るく幸せなものにできると信じてくれた私なのだ。
この世の全ての悲しみと憎しみを煮詰めたような苦しさの中で息が出来ないともがいても。
助けて欲しいと手を伸ばした先にいたのが頼りない誰かだったのだとしても。
結局誰も彼も私のことを1番に分かってくれないのだと打ちのめされたのだとしても。
生きねばならぬ。
あの日信じた私の想いを背負ってもう一度立ち上がることの出来た私は誰がなんと言おうと強いのだ。