そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

愛しい寝息に

心がざわざわすると不安そうに呟く彼を撫でながら、私も分かるよとつぶやく夜に響く寝息がとても愛しいのです。

少し眠れないと言うので別室に行こうか?と尋ねるとそうではないと少し不機嫌になる彼。
いてもいなくても変わらないんだから試さないでと言われてしまいまして。
私的にはあまり変わらないのならいない方が寝やすい時もあるのかなと思った配慮だったのですが彼的には不安を煽られてしまったようです。

胸が漠然とした不安にドキドキするいう言葉にああ、と同意してそれはどうしようもないからねと言うことしか出来ない夜。
そんなこと言ってるうちにさくっと寝てしまえる旦那さんは本当に強い。
そんな時に何も出来ない自分が歯痒くて申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらもうとうとし始めてそのまま眠りにつきました。

彼の規則正しい寝息は私にも眠気を持ってきてくれる。
息をしているかなと不安になり口元に手を持っていくとたしかに息がかかるのがこころから安心するのです。
私はその漠然とした気持ちとやらはとても分かるのだけど、もうあまり感じなくてどうでもいいことだと安定剤を飲んでしまえるのです。

君の言う漠然とした不安を軽減してくれたのは間違いなく貴方だったから。
このままどうしようっていう不安はもう私にはない。
彼が選びとってくれた私との人生を私は責任をもって応えていきたいのだから。

不安なんて思ってる場合じゃない。
ただひたすらに努力をと思える。
そんなふうに回復させてくれたけれど、無理はしないようにと念を押す愛しい存在の愛しい寝息がやさしかった夜だったのでした。