沢山たくさんくれているのに、その手のひらからこぼれたものを拾いたくなるのは人間だからでしょうか。
いつだって欲しくなるのは手に入らないものばかり。
あの人のように彼が幸せになりたいのかもしれない、とか私もあの人のようになりたいとか。
彼はいつだってそんなことないってひとつひとつ否定してくれるのに。
ねぇ、そんなにないものばかり探してどうするの?
でもやっぱり誰かの幸せがきれいに見えるのです。
お金に余裕がある人や、正社員の人。
心も身体も確かに健康な人は見ていると眩しい。
理想の人生をおくっている人を見ると、羨ましくて叫びたくなる。
私だって、と意地を張りたくなって。
なんで私ばっかりつて悲劇のヒロインになりたくなったりして。
そんな私を優しくなだめてくれる人の存在に確かに救われるのです。
そんなあなたが必要だよっていつも言ってくれる彼を誰よりも愛して必要な存在であるように。
ないものねだりもあるけれど、今そこにある幸せを無かったことにしないように。
今この瞬間の幸せを幸せだと受け止められるようになりたいから。
自分の幸せなど私が決めずに誰が決めるのだろうか。
私は胸を張って幸せだと言えるから。
忘れないように、思い出せるように。