とある看護師さんに、うつになって初めて迎えた冬に言われた言葉です。
大学もやめて、彼とも別れ、全てを捨てて楽になろうとしていた私に、もう少しだけ待たない?と諭すように話してくれました。
その看護師さんは、私が平日の昼間に家にいるのが嫌になった時に、手や背中のマッサージをするからおいで、と言ってくださって、私に居場所をくれました。
その病院では、沢山話をして、彼も着いてきたこともありました。
とってもいい彼だね、と笑ってくださった看護師さんに、だからこそ別れたいのだと告げました。
でも、別れてくれないんでしょう?それが貴方の生きる理由なのよね。素敵よ、そんな人に出会えたなんて、そしてそんな人が支えてくれようとしてくれるなんて。離しちゃだめよ。
そう、にっこりと微笑んでくれました。
なんで分かったんだろう。それをわかったうえで、離しちゃだめって言うなんて残酷なことを言うんだな、なんて思い。
涙が止まりませんでした。全部見透かされている気がして、安心した自分がいました。
希死願望について話すと全員が口を揃えて、死ぬな、自殺はダメ、そんなこと死ぬことではないと言います。
じゃあ、誰かに殺されたかった。掲示板を探しましたが、その人が私のせいで自殺幇助とはいえ殺人犯になるのはきがひけて、実行には移せず。
その人は一言もそんな話はしませんでした。
でも、1番生きたい、と思いました。
私には、そんなに大切にしてくれる人がいるのなら、生きていいんじゃない、と聞こえました。
あの時は、目の前が真っ暗で何も見えませんでした。
春になったら、環境ががらっと好転して、私は少しずつ前をむけるようになりました。
それでも、まだまだ苦しい時もあります。今も気持ちが楽かと言われるとそんなことはありません。
でも、春になったらきっと何か上手くいくかもしれない。
それまで少し、我慢です。
それでも、耐えるだけだとつまらないから、楽しいことを探しましょう。
寒いと、温かいものが美味しいですし、星も綺麗。夜はあったかくしたらお散歩も出来ます。いっぱい楽しいことを探して、上を向きたいと思った時に、背中を押してくれるような私を集めましょ。