とても幸せなことがあって。
それは、本当に嬉しくてすばらしいことなのに。幸せなんて沢山あったほうがいいと分かっているのに。
心のどこかで、幸せはどこか限りのあるものだから次は駄目かもしれないと囁く私がいます。
沢山痛い目みてきただろうって。おまえなんかが幸せを掴めるわけないって。何を夢見ているのかと心がぎゅっと締め付けられるのです。
きっと大丈夫なはずなのに私の脳裏に浮かぶのはいっせいに責められる私を庇うことなく見るだけだった彼の悲しそうな顔。
おまえのせいだと糾弾され、おまえなんかがと聞こえたあの声が脳裏に焼き付いて何度もくり返す。
きっとこれは一生続くのでしょう。あの日罵られて傷ついた私は私の中にいます。
そう言われるのは仕方が無いと諦めてきた人生のなかで初めて嫌だって叫んだ日。
そしてそんな私の声を聞いてくれた人が、とてもとても強く頼もしくなった日。
うん。大丈夫です。
今日はバイト。自分にあったバイトは楽しく、頑張りたいって思えてるから。
どんな人生でも、彼と一緒に生きていきたいって思えてるから。
不安定な私たちはお互いにんんんってなりながら結果を待つのです。
そうやってこれからも生きていくのだから。
幸せは波のように。寄せては引くを気まぐれにくり返し、もう一生来ないと絶望しても必ずやってくる。
そう、必ずやってくるのです。
今はただ、信じるだけ。