そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

フルーツバスケット

全23巻の少女漫画のタイトルです。

昔から、なんだかんだ読んでいて、ふとアニメのOP曲であるforフルーツバスケットを聞いて読み返しました。
なかなか置いてあるレンタルコミックのお店が無くて探し回りましたが、その甲斐もあり無事借りました。

途中まではあまりにもしんどくて、見るのを辞めたくなる程でした。元々ハッピーエンドしか見たくないがために最終巻から見ることの多い私が、最初からちゃんと観る、と決めて頑張りました。
そして、終盤になって解けていく関係性や想いを目の当たりにして、涙が出ました。

これを、以前に読んだ時。
私は恋愛はとても他人事で、こんなに幸せな恋愛は本当に限られた人だけのものだと信じていました。
自分の周りにそんな幸せそうな恋愛をしてる人などいなかったし、親ですら無条件の愛をくれないのならば他人など尚更期待できる訳もなく。

そして、今。
存在していることを肯定してくれる人に出会って、本当に本当に色んなことがあったけれどやっぱり幸せになりたいと思える人になって。
人に愛されて、愛すことがどれだけ優しく、温かく、幸せなことなのかを知ってから読んだこの物語は、ぎゅっと来るものがあります。

人を想うこと
被害者があれば加害者があり、視点が違うと変わる世界
絆という名前の何か、家族のあり方

ファンタジーの皮を被った恋愛なのか社会派なのかジャンルはよくわからないけどただひたすらに良い物語だと思います。

この物語に出会えて、もう一度読み直してみてよかった。

みんなが幸せになる未来があってよかった。

私の知らないどこか遠くの世界で皆が幸せに生きてくれているといいなと願えるような、そんなお話です。