そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

何も知らない

知ろうとしなかったあの人たちは、何も知らないままここまで放っておいた。

大学生のうちに親に使い捨てられ、今の夫に拾われた私は完全に親子の間に溝があります。
今その関係が変わろうとしていても、もともとの私をイメージする親と変わってしまった私に大きな乖離がある。
そして、とても歪。

親が子供を頼るのがベースにあります。
子供は基本的に親を頼ることはありません。
精神的にも身体的にも自立しているのは子供の方で、金銭面で頭を下げて頼む形です。

今更それがおかしいことに気づいて慌てることもある親を見て、どんな気持ちになればいいのか分からない。
結局頼りになるかたら仕方ないよねという結論に毎回たどり着いてるので、ここまで来るともう諦めというかなんというか。
もう長いことこの感覚があるからか、無意識に話すと完全に20代後半の子供に対する態度ではなく他人から見たらドン引きされるような内容になってることもしばしばで。

そして苦笑いしながら、頼れる娘さんでよかったねと言われてるのを度々自慢されます。
いや、あなた馬鹿にされてるんじゃないのと思ったとしても口に出すことは許されないのでそりゃ良かったねと頷きます。
その為にどんな犠牲を払ってるかなんて知ろうともせず、自分の子育ての手柄とでも言わんばかり。

ねぇ、知ってる?
うつの既往歴があると普通の保険入れないんだよ、入ろうとしたら2倍以上のお金になるの。
子供のうちに入っておいてくれたら良かったのに、大人になってから自分でって言ったから入れなかったんだよね。

大学生のうちに入る保険なんて存在しないから、ただお金を貯めて病気に怯える日々。
大学に行くことは強制したくせにお金も十分に貯めてなくて奨学金も返さなくちゃいけなくて、ましてや働くのも難しい状況でギリギリ切り詰めて生活して。
誰のせいだろうね、誰のためにこんな人生めちゃくちゃになったんだろうね。

そして今更自分の為に色んな人に頼るんだよっていけしゃあしゃあとよく言えるね。
自分のために生きるって、誰かに大事にされて初めてできることなんだって今人生で初めて大切にされて知ったんだよ。
頼るのも、本当に人生を削ってさあ何時でもこいって状態を常につくってもらって初めて出来たの。

本当は、親が子供に対して大人になる準備としてやっておかなきゃいけないことだよ。
人生めちゃくちゃにしてから誰かに押し付けることじゃなかったんだよ。
20になったばかりの2人が手さぐりで探しながら1番いい形を探し当てた後に、全部終わったあとに出てきた親がよく頑張ったねなんて言われても虚しいだけだったよ。

でも、それはここで一旦区切り。
これからの人生どうなるか本当に分からない。
何が正解なのかは私たちが決めることじゃ無くなったから。

いつか正解だったよと笑って言って貰えるように、全力を尽くすんだ。
やってもらったこともやられたくなかったことも、やって貰えなかったことも全部覚えておこう。
そして、私じゃない誰かだと忘れないよう。

何も知らない親と子供。

知ろうとしない親にならず、何も知らない子供のままにしないように来るべき時にしっかり教えることが出来るよう。