本当に、不安とか恐怖ってつけこみやすいなぁと身に染みる夜明け。
不安なことがあって。
頭ではやめた方がいいと分かりつつ、不安になるための材料を探すような調べ事をして募らせて。
安心できる材料を探してるフリして自分の傷を抉るように、不安を煽るものばかりが目に付く。
この間人に注意したばかりの文言が自分に突き刺さる。
そして、なんて甘い誘惑なのだと理解する。
というよりも、思い出す。
とても辛いことがあった時、理性が自分から離れて自我はこんな形をしていてこんなふうに放れるのだとぼんやり見上げた時に。
ああ、どうかもうこのまま何もかも分からなくなってしまったらと思って。
咄嗟にその乖離した己を引き戻して。
何度も後悔するのです。
なんで引き戻したのかと。
それでよかったのにと。
本当に、人のこと言えたものじゃない。
流されて楽な方に行くのは理想だ。
その先が地獄でも、今が楽ならと一瞬でも思ったらそれでもいいかと思ったことあったな私。
離れていく自我を無意識に手繰り寄せるような人間ですら生まれる、ちょっとした隙間を埋めようとする他人なんて全員敵だから信用しちゃいけないってお母さんから教えてもらった。
まあ、身をもって実感した感想なんですけどね。
