彼が体調を崩して熱を出している間、構いすぎて普通に怒られました。
苦しそうに眠りにつく彼を見て、何も出来ないというのはしんどいです。
生きてるか心配になってきて息をしてるか口に手を当てて確認したりしているとしつこいと怒られてしまいました。
いや、分かっていますよ。そう簡単に人は死なないということくらい。分かってるんです。
でも、健康な明日は来ないかもしれない。
気付いたら失ってしまうような脆いものでもあるのです。
手からこぼれおちる色々なものがひとつまたひとつと消えていくのを見て、当たり前など無いと思い知らされたのです。
本当に、皮肉なもので彼によく言われても全く信じることのできない言葉が脳裏に浮かびます。
生きてるだけでいい。
そうしたら、また立ち上がれるかもしれないし私も頑張れる気がする。
もう、熱も引いて落ち着いてきたのでお仕事に行けましたからきっと大丈夫でしょう。
どうか、私よりも長生きして私を看取って欲しいという願いが叶いますように。