そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

なかったことに

あったことは、消えないわけで。

面倒事を先延ばしにしてなかったことにならないかなと思うのは、彼の昔からの悪い癖。
馬鹿みたいに私に怒られてから大分数は減ったけどやっぱりやってしまうけれど。
その癖は遺伝だったらしい。

残念なことに、無くならない。
大体のことはことが大きくなるだけ。
それが分かってるのにわかってないふり。

そんなに辛そうな顔をして知らんぷりは無理があるでしょう。
自分のために我慢してなんてあなたには向いてない、もっと非情にならないといけない。
そして、転がる玉は砕けるまで転がり続ける。

覚悟がないのに子供なんて産むんじゃないよ。
自分より大切にする覚悟、自分が不幸にしてしまう覚悟。
生温い自分だけ少し楽でみんなちょっとだけ不幸になるところから自力で抜け出す覚悟。

子供が産まれてやっぱり確認した。
私は、産んで欲しいなんて頼まれてない。
私と彼が心の底から会いたくてお願いして生まれてきてもらった。

そんなことも忘れて、忘れたフリをして。
なんとなくみんな我慢して自分にとって楽になる方にいけばいいなんて、人に全てを押し付けて。
なんで何も分からない子供にすら責任を擦り付けようとするのか。

絶対に許さない、私たちは傷つけるためにこの子の誕生を望んだわけじゃない。
分からないうちに傷つけられた傷は、分かった時には更に大きな傷となり一生消えない傷としてずっと傷つくことになる。
そんな悲しいことを親として許すわけにはいかない。

私たちも、そういうふうに守って欲しかった。
だから間違えない。
子供は親の道具じゃない。

なかったことにはできないよ。

とりあえず、あなたが覚えているうちは。

頑張った

もうじゅうぶんだよ。

ずっと犠牲になった子供たちは大人になり親になった。
親になってわかったことがある。
私たちは所有物として扱われ、人間として大切にされることなくここまで来た。

正しく愛されなかった子供だった。
愛して欲しかっただけの子供は、愛してくれる人を見つけて欠けてるところを補い合いながら生きている。
そして、お互いを見ながら自分の欠けてるところを見つけてはこれはダメなことなんだと確認しながら修正して生きてきて。

愛される子供になって欲しかった。
子どもは、なんの条件もなく愛されるべきだとあなたに伝えたかった。
でも、上手くいかなかった。

私たちが全力で伝える。
愛してるよ、存在してることが十分価値あることだから人は頑張ることが出来るんだよ。
あなたがいるだけで頑張れる人がいるんだと。

頑張ったんだ。
本当はわかってる。
でも上手くいって欲しかった、我慢が報われて欲しかった。

あなたがこのことを責めたくなった時は、存分に責めてくれるといい。
これは私達が決めたことで、それがいいのかは君にしか分からないことだから君が決めて欲しい。
そんなことも受け止められないような覚悟で君を迎えた訳じゃない。

ただ、私だけは知っておきたいし覚えておくから。

頑張った。

本当に頑張ったんだよ

おわりにしようか

君がはじめて傷つくのは、君が頑張った時がいい。

最初から傷つく事が分かっている時。
基本的に親が排除するのはあんまりよくない。
でも、こんなくだらないことで親にも気を使って相談出来ない可能性があるこのことで傷付く必要は無い。

本当は、私たちで解決するべきことだった。
君が産まれる前にどうにかすべきことだった。
どうにかなるさなんて言うべきことではなかった。

これが正解なのだろうか。
なあなあで、君は傷つかないことに賭けるべきなんだろうか。
それが出来ない私は弱い人間なんだろうか。

私は知ってるんだ。
信じてた「家族」に傷付けられた傷は呪いのように一生付きまとい視界に入る度その傷がつけられた時のようにいたむ。
私は切り捨てられたのだと、どうでもよかったのだと。

そんなことは思わなくていい。
こんな傷は負わなくていい。
人は絶対生きてたら傷つくから、お母さんに相談出来る傷からはじめよう。

おわりにしようか、君の誕生を心から祝ってくれた人もいたって話だけ覚えておこう。

その傷は私たちでおわりにしよう、もう二度と繰り返さないよう私たちが分かちあって一生覚えておこう。

おとなになる

ずっと大人になって、我慢してきた。

周りの大人がやったことで傷付いて、そんなときにほかの大人のフォローはあなたが大人になってだった。
あの人は子供なのよ、分かるでしょ?
分かってるよ。

だからといって、私が傷ついていい理由にはならなくないか?
あの時私は子供だった。
今は大人だけど、大人になって代わりにあなたが傷ついてと言われたらそれなりに悲しい。

昔より随分鈍感になってほぼ悲しいとか分からなくなったけど、辛いし近年は身体に出る。
大人になったところで、いいことなんて無かったな。
せっかく我慢したのに、いい結果に繋がったことなんてない。

誰かに我慢を強いたところで、上手く回ることなんてなくて。
上手く回ってるように見えるだけ、中身はぼろぼろのはりぼて。
そんな平和は、なんの価値もない。

あの子のためにと耐えたのに、結局ダメになったのか。
なーんだ、私傷つき損じゃないか。
人に強いるなら、自分も最後まで意地を張り通してくれよ。

傷ついてよかったんだって思わせてよ。
これで良かったんだって安心させてよ。
なんで今更って思わせないでよ。

おとなになるって嫌なこと多いんだなぁ。

でもまあ、私はお母さんだからね。

まねっこ

一歳の子猫と0歳の赤子の距離間。

もう1歳は子猫では無いのですが、まだまだ若いしいつまでも私たちから見たらちっちゃいので子猫ということで。
基本的に子猫は赤子を様子見です。
たまーに匂いを嗅ぎに来るだけで、赤子ゾーンと思っている所には赤子がいる時は来ないことが多い。

そんな時、床の布団に寝転がしていたところに匂いを確認しに来た子猫に思いっきり拳が入り。
一瞬噛むかと思ったのですが、グッと堪えて遠くに離れていくのを見て褒めながら鰹節をあげてありがとうとごめんねを繰り返しました。
まだ赤子は認識出来てそうにないですが、お互いの存在がお互いを成長させています。

一番感じるのが抱っこ。
元々子猫は抱っこは嫌いじゃなかったのですが、好きでもなくねだることはまず無かったのですが今は定期的にねだります。
赤子を抱っこしてるのを見ていたのかもと言われてそういえばそうだ!と。

愛しいものにするものだと分かったのかな。
君から見て守るべき愛しいものだから攻撃し返さなかったのかな。
まあこれからもっと腹立つことが起こったりして仕返ししたくなるかもしれないからその時は一緒に対策を考えようね、君よりまだずっとずっと幼くて人間は社会性を身につけるのに時間がかかるんだ。

いっぱいお互いにまねっこしながら、大人になっていこうね。

強要

成長と自立の強要は、あの日からずっと

母が倒れたあの日、私はしっかり者の姉となり母代わりとなり父と妹のサンドバッグとなり父の代わりの精神的支柱となって。
うつとなって何も出来なくなっても家族の中でその役割が特段変わることは無く。
結婚してもその役割は変わらないとばかりに押し付けられたけれど、そんな訳ないと間に入る夫のおかげで距離ができて。

漫画の中に小説家の生活力の低い叔母がわたし貴方に成長と自立の強要をしてないか、と両親を事故で亡くした主人公に問うシーンがあり。
トラックかぶつかってきた時にされたから、いい。
そう答えて。

私も不可抗力で成長と自立を強要することがあるのかもしれないと思うとゾッとして。
ましてや私のように突然大人にならなくてはならない状況に突き放すことが出来る立場になったのだと思うと血の気が引く。
私は、貴方にゆっくり大人になって欲しい。

20歳になったから大人にならなきゃいけないわけじゃない。
大人になるっていうのは、突然なるものでも無いし然るべき時に然るべき順番でひとつずつクリアしながら成長していくものだから。
大人になるのはとても楽しくて、責任も自由と背中合わせで悪いものじゃないから。

とか何とか言いつつ今私は責任が怖い。
命が自分の手だけに載ってる感覚は恐ろしく、きっと一生慣れる気がしない。
もう少し大きくなってくれたら色んなところに分担できるのにと考えてしまう。

君が大人になった時。
いっぱい助けてくれる人がいるといい。
孤独は周りにいっぱい人がいるのを確認しながら味わっても悪くない。

どうしようもない時をどうにか切り抜ける方法を一緒に考えて、武器を沢山作っておこう。
一生続けたい趣味や仕事にしたいと思える特技も見つけられるといいね、豊かな人生はきっと幸せなものだろうから。
疲れた時に帰ってきたくなる場所を頑張って作っておくよ。

幸せな人生を過ごす子供を見てみたい。
親に安心して甘えられる子を抱きしめたい。
ずっと見守ることを許される存在でありたい。

強要せず、応援できる人間であれるよう。

期待せず

どうかあなたがあなたのままで、健やかに育ちますように。

色んな人に頼りながら、どうにかこうにか生かす方法を模索中。
親に頼れない、頼れなくなった私達は他に頼れるところを作れるように奮闘して。
少しずつ、確実に良い方向に向かっていると思っています。

頑張ったね、頑張ってるよ。
その声は本当に嬉しくほっとする。
うつに見えない私が、うつになっても仕方なかったと認めてもらえてるようで安心する。

これぐらいでなんで私はうつになってしまったのだろう、なんで未来を望んでしまったのかと責める自分を宥めてくれる。
大丈夫、まだこれから頑張れるよって教えてくれる。
立ち上がる勇気を貰える。

そして期待されすぎて潰れた私にどうか子供に期待しないようにと毎度言われるので、毎回自分の心に刻むのです。
私はもう十分期待した。
無事に育ちますように、無事に産まれてきてくれますように。

その願いを叶えてくれた。
しかも健康でよく泣きよく笑いよく出しよく飲む。
これ以上私達は何を望むと言うのか。

きっといつかまた忘れてしまわぬよう。
この子の名前に込めた私たちの誓いを、名前を呼ぶ度に思い出すのです。
あなたは存在するだけで良いのだと。

期待せず、楽しみにしながら共に生きたい。