そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

強要

成長と自立の強要は、あの日からずっと

母が倒れたあの日、私はしっかり者の姉となり母代わりとなり父と妹のサンドバッグとなり父の代わりの精神的支柱となって。
うつとなって何も出来なくなっても家族の中でその役割が特段変わることは無く。
結婚してもその役割は変わらないとばかりに押し付けられたけれど、そんな訳ないと間に入る夫のおかげで距離ができて。

漫画の中に小説家の生活力の低い叔母がわたし貴方に成長と自立の強要をしてないか、と両親を事故で亡くした主人公に問うシーンがあり。
トラックかぶつかってきた時にされたから、いい。
そう答えて。

私も不可抗力で成長と自立を強要することがあるのかもしれないと思うとゾッとして。
ましてや私のように突然大人にならなくてはならない状況に突き放すことが出来る立場になったのだと思うと血の気が引く。
私は、貴方にゆっくり大人になって欲しい。

20歳になったから大人にならなきゃいけないわけじゃない。
大人になるっていうのは、突然なるものでも無いし然るべき時に然るべき順番でひとつずつクリアしながら成長していくものだから。
大人になるのはとても楽しくて、責任も自由と背中合わせで悪いものじゃないから。

とか何とか言いつつ今私は責任が怖い。
命が自分の手だけに載ってる感覚は恐ろしく、きっと一生慣れる気がしない。
もう少し大きくなってくれたら色んなところに分担できるのにと考えてしまう。

君が大人になった時。
いっぱい助けてくれる人がいるといい。
孤独は周りにいっぱい人がいるのを確認しながら味わっても悪くない。

どうしようもない時をどうにか切り抜ける方法を一緒に考えて、武器を沢山作っておこう。
一生続けたい趣味や仕事にしたいと思える特技も見つけられるといいね、豊かな人生はきっと幸せなものだろうから。
疲れた時に帰ってきたくなる場所を頑張って作っておくよ。

幸せな人生を過ごす子供を見てみたい。
親に安心して甘えられる子を抱きしめたい。
ずっと見守ることを許される存在でありたい。

強要せず、応援できる人間であれるよう。