そこそこ、を目指して ~うつだけど前を向きたい~

生きることを頑張れなくなってしまいました。でもぎりぎり生きています。

雨のステイション

この曲を聴く度、子供の頃家族で出かけた帰り道を思い出す。

私の両親共々ユーミンのファンで、楽譜もあったしアルバムをよく車で流していたので覚えている曲が多いのです。
赤色のカバーのアルバムだったなとふと思い出して、Apple Musicで探してみたらあった。
私がお気に入りだったから、お出かけの時や習い事の行き帰りに流していたのでいっぱい思い出があります。

雨のステイションは、その中でも悲しい思い出に直結していてそれでも大好きな曲。
雨の日にレッスンで上手く弾けずに、母のもっと上手だと思ったんだけどなという呟きと溜息を聞いて胸が締め付けられて。
車の後ろで静かに泣きながら、お母さんに下手くそだと嫌われちゃうもっと練習しなきゃと思いながら。

小学校低学年の頃は、本当に母の関心が欲しくて。
ピアノで間違える度に聞こえる溜息が、興味が無いと言われているようで怖くて怖くて仕方なかった。
お願い見捨てないで、上手になるからと必死に練習しているうちにのめり込んで結局母を置いていっちゃったんですけど。

霧深い街の通りを かすめ飛ぶ燕が好きよ
心縛るものを捨てて駆けていきたい
懐かしい腕の中今すぐにでも

全部投げ出して、お母さんピアノ無くても私の事好き?って聞きたかったなーなんて。
きっと困った顔をしながら答えるんだろうな。
そんな顔が見たくなくて結局聞けなかった。

そんな思い出と共にずっとこの曲が好きなんだろうなぁ。

雨のステイション 会える気がして いくつ人影見送っただろう

雨のステイション

雨のステイション